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2008年04月23日:今更ですが社名について

新年度を迎え新入社員の研修も始まりました.
この時期たまに耳にする社内の会話があります.「BEE TRAINってどういう意味?」という話なんですが,これが大抵の場合先輩社員でも良くわかっていない.「蜂の...電車?」とか.なので,昔社長の真下に聞いた話を備忘録替わりについでにこちらに書いておく事にします.
「BEE TRAINといっても,別に蜂の列車という意味じゃないんだけどね」とは社長の弁.英語の古い慣用句で宴会列車とか行楽列車という意味の言葉だそうです.方言とかスラングの類なのかもしれませんが私も英語にそれほど明るくないので良くは判りません.英語なのか米語なのかも不明.とりあえずここで言う「bee」とは「蜂」ではなく,「寄り合い・集まり」の意味を持ち,寄り合い列車,転じて宴会列車の意味合いを持つようになったのだと考えられます.
「寄り合い・集まり」の「bee」は「Sewing bee(裁縫会)」とか「Spelling bee(スペル競技会,映画だと「AKEELAH and the BEE」など)」,放送業界では「Inter BEE」などで見かける表現です.もっとも,「寄り合い・集まり」というのも蜂が群れ飛んでいる様子から転じた表現のようなので大元の意味合いは蜂から来ているのでしょう.
さらに「bee」には気が変である,という意味で使用される事もあるようです.なんかそっちの方が合ってるような気もします.(似たような意味合いの制作会社もある事ですし)ともかく,宴会列車であれ何であれ,まっとうな商売をしている会社の社名とはちょっと思えない感はあります.飲みながら仕事してもいいのかよ,みたいな.
まぁ,蜂のように忙しく働くという意味もあるようなので,「忙しい業界だけどちょっと変わった人間同士,宴会列車みたいにみんなで楽しく仕事しようぜ」的な願いが込められた名前だと思っておけばいいんじゃないでしょうか.私の勝手な想像ですが.命名した当人は適当に付けてるのかもしれませんけどね...
ついでに「train」の方はというと,現在弊社は資本的に独立してしまいましたが,元・同じProduction I.Gグループで「XEBEC」さんという制作会社があります.こちらは三本マストの小型帆船という意味だそうですが,会社を作る際になんか乗り物縛りで社名を付ける決まりでもあったんでしょうか? 謎です.
今度機会があれば聞いてみたいと思います.
2008年04月07日:アニメ制作あれこれ・選曲編

アニメ業界以外も含めると働き始めて約10年になりますが,この10年間毎週日曜日に働きながら聞いていたラジオ番組が先月で終了してしまい,なんとなく仕事のリズムが狂っている昨今です.
今回は「選曲」の話を.
映画・映像は総合芸術や第8芸術と言われるように,視覚・言語・造形・音響・舞台など諸芸術分野の要素を内包し,音楽もその重要な要素です.それはアニメーションにおいても例外ではなく,単純な線画として記号・抽象化された視覚情報から,想像力を喚起させてその世界観を読み解く,重要な手がかりであり要素になります.
そんなわけで,作品のどの場面からどの音楽をどこまで使用するかを決定するのが選曲作業なのですが,その作業方法は監督・制作会社によって区々で,監督が全て決めてしまう場合もあれば,だいたいのイメージを伝えて具体的な選曲は音響監督が行う場合もあります.後者の方が多いかな.弊社特に真下監督の場合は音楽の使い方にこだわりがあるというか自分で何でもやらなきゃ気が済まないというか,全て自分で決めてしまいます.
選曲作業も,以前はビデオを見ながら音楽CDをかけてイメージをつかんでいったようですが,個人でもコンピュータ上で簡単に映像が扱えるようになった2000年代以降は,ノン・リニア編集システム上で実際に映像と音楽を合わせながら作業をしています.いずれにせよ選曲作業後にはどの音楽を何分何秒目から使用する,みたいなリストを作成して音響制作現場に伝えるのですが,最近ではそのリストを書くのもめんどくさくなったとの事で,音響制作現場で使用されている「Digidesign ProTools」という音響制作システムで選曲したファイルをメールで送って同期させるという事をここ数年行っています.(最終的な調整は音響制作現場に一任していますが.)ともかく,ProToolsを使う還暦間近の人間もそうはいないんじゃないかと思って感心しながら見ている昨今です.
そういう監督の影響なのか,弊社作品の他の監督も選曲作業を自ら行う事が多いです.私自身,選曲作業はProToolsよりもノン・リニア編集システムを使用した方が直感的で判りやすいと思っているので,今までコンピュータをさわった事が無いという監督でも例外なく,監督になると同時に「Apple FinalCutPro」という編集システムの使い方を私から教えられるハメになっています.御愁傷様です.でも選曲作業ってそれ自体楽しいんですよね.
そんなわけで無限の住人もただいま選曲作業中です.
大谷幸さんの音楽をお楽しみに!
